簡単!家庭菜園の始め方 その② 土作り2
今回は、前回に続いて家庭菜園の土づくりについて、実際の土づくりはどうやるのか?
場所を決めよう
まず、何はなくとも場所を決めないことには土づくりも始まりません。
庭に作るのならば、畑の場所を決めてください。プランターで栽培する場合でもどこに置くのかは重要な要素です。
野菜を育てるのに適した条件は2つ
- 日当たりが良いこと
- 風通しが良いこと
この2つの要素を満たすことが、菜園作りで失敗しないポイントです。
ベランダ等でプランター栽培する場合にも、日当たりの良さは気にしてください。
植物ですから、日光を浴びて栄養素を作りだすのもそうですが、虫の付き方にも影響しますので、注意してください。
あと、プランターの場合には栽培する作物の大きさに合わせた鉢のサイズを選ぶ事も大事です。大きく育つ野菜ほど、根も葉も広く張ります。その分、大きな鉢を用意してください。
畑を耕そう
庭に菜園を作る場合、まず土を耕すところから始まります。
元の土壌がよほどの粘土質で耕しても崩れてほぐれない様な土質なら、土を入れ替えることを検討します。粘土質の土を改質するには、年単位の時間が必要ですから。
そうでない限りは、元の土を使用して畑に適した土を作ります。
まず、表面から20~30cmくらいの深さまでの土を掘り起こします。深さは育てる野菜の種類にもよりますが、植物も根は表から見える以上に深く、広く張っていますので、20~30cmくらいというのが、一つの目安になります。
土を掘り替えしたら、スコップや鍬等の先端で塊の土を粉砕して、なるべく細かい土になるようにします。
この作業は、後でたい肥や肥料等と混ぜ合わせるときによくかき混ぜるために重要になります。
土壌の酸性度を調整しよう
野菜を育てるに当たっては、それぞれの野菜に適した土壌の酸性度というものがあります。おいしい野菜を育てるためには、土壌の酸性度を作物に適したものに調整しておくことが大事です。
酸性度とは、小学校で習った「酸性、中性、アルカリ性」の度合いのことです。
リトマス試験紙で、青が赤に変わったら酸性というやつですね。昔は、酸っぱいのは酸性だから、梅干しが青→赤に変わるのと合わせて試験紙の色の変化を覚えたやつです。
一般的に、日本の土壌は酸性になりがちだそうです。これは雨が多いことで土中のミネラルが流れ出ることが原因だとか。
多くの野菜は、中性の土壌を好む様です。なので、酸性の土壌にアルカリ成分を足して、中和してやる必要があります。
そこで登場するのが、苦土石灰です。
ホームセンター等で、粒状の物が売られていますのでそれを使います。
同じ石灰でも、消石灰や生石灰は、土中に溶けて反応する速度が速いので、ゆっくり反応してくれる苦土石灰が使いやすい様です。
分量は、商品に記載されている量でよいですが、一般的に1㎡あたり200~300gが適量です。酸性を中和するのは簡単ですが、逆にアルカリを酸性に調整する話はあまり聞きませんので入れすぎに注意です。
pHの調整
あまり細かいことをこだわらなくても野菜は育ちますが、育てる作物に合わせて土を作りたい!というこだわりの強い人は、ここで土壌の酸性度の調整を行います。
この酸性度は「pH(ペーハー)」と言う単位で表します。
(酸性) 0~7 (中性) ~14 (アルカリ)で表されます。
作物によって適したpH値があるので、それに合わせて土中の酸性度を調整してやるのです。その時に、登場するのがpH計です。
これも、近所のホームセンター等で購入できます。高いのから安いのまでありますが、そんなに差は無いと思います。
よく家庭菜園で育てられる代表的な作物に適したpHはこんな感じです。
参考にしてください。
- 5.0~6.5(弱酸性) :じゃがいも、とうもろこし、だいこん等
- 6.0~8.0(中性) :ほうれん草、いんげん、たまねぎ、きゅうり、にんじん、トマト、なす、キャベツ等
- 7.0~8.0(弱アルカリ性):えんどう豆
ここまでが、土壌の調整です。
書くと長くなってしまいますが、ここまででやってることは2つだけです。
- 土を掘り返す
- 石灰を混ぜて酸性度を調整する
次回は、野菜が育つための土作り続編です。
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