簡単!家庭菜園の始め方 その② 土作り1
今回は、家庭菜園を始めるうえで、最も基本的で最も重要な土づくりについて紹介します。
野菜は土の上に育つ物なので、土が大事と言うのは言うまでもありません。逆に言えば、しっかり土さえ作っておけば、後は多少失敗していても育ってくれるもんです。
畑にとって「良い土」とは。
よく言われる畑にとって良い土の条件は次の3つです。
- 保水性が良い(水持ちが良い)
- 排水性が良い(水はけがよい)
- 通気性が良い
水持ちが良いのに排水性も良い??一見矛盾している様に感じますが、この3つの条件を兼ね備えた土のことを「団粒構造の土」と呼ぶそうです。
これは、細かい団子状の土がお互いに接触して積み重なっている状態のことを言います。
そうなることで、団子になった土と土の間に小さな隙間ができて、その隙間に水分や栄養分が蓄えられて根っこから十分に吸収されるようになります。
と言うことで、畑に大事なのは土だと言いましたが、実は植物が育つのに土は必要ありません!!
出なければ水耕栽培なんて成り立ちませんから。
植物が良く育つのに必要なのは、
- 十分な水分
- 十分な栄養素
- 十分な酸素
になります。この水、栄養素、酸素を蓄えるのが土の役目であり、畑にとって良い土なのです。
団粒構造ってどうやってできるのか?
団粒構造とは団子状の土が積み重なった状態と言いました。
でも、砂場とか運動状とか普通の土は団子状にはなってないです。どうやったら団子状の土が作れるのか?
答えは、「ムリ」です。
ムリと言っても、人間の手ではできません。と言う意味です。
団粒構造を作り出す正体は、土の中の微生物たちだからです。
良くミミズのたくさんいる土は良い土だ。なんて言いません?
これは、まさしく団粒構造の土になっているからなのです。
団子状の土と言うのは、微生物が土の中を動き回ったり、微生物が有機物を分解することで、土どうしがくっつく事によってできているのです。
土づくりとはまず微生物を育てること。
良い土の条件はこれまで解説しました。これまででわかったと思いますが、土づくりというのは、別に土を作るわけでは無いのです。土自体は土の中の微生物たちが勝手に作ってくれるので、畑づくりで一番初めにやるべきことは、土の中に微生物をたくさん育てることなのです。
じゃあ、微生物はどうやって育てるのか??今から畑を始めようという土には、そもそも微生物はあまり住んでいません。
微生物とは言え、住んでいないものを増やすことはできないので、まずはどこかから連れてくるしかありません。
そこで登場するのが堆肥です!!
堆肥とは、微生物が有機物を分解してできたものです。よくある堆肥は、牛糞や鶏糞の動物性の物、腐葉土やバーク(木の皮)があります。そもそも、有機物が分解してできた物が堆肥なので堆肥の中には、微生物がたくさん住んでいるわけです。
なので、畑づくりの際は、まず堆肥を土に混ぜる作業から始まるのです。
長くなりましたのでここまでにして、次回は実際にどう畑の土をつくっていくのかを紹介したいと思います。
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